【2026年】卒業生が見る「慶應SFC総合政策学部 小論文」徹底分析と合格への道筋

  • 2026年2月19日
  • 2026年2月19日
  • 慶應SFC

慶應 総合政策 小論文 2026 解答速報をお探しの皆さん、試験お疲れさまでした。

現役ジャーナリストであり、慶應義塾大学SFCを一般入試で合格した筆者が、2026年度小論文の本質を徹底解説します。

まず最初に伝えたいのは、この問題を時間内に書き上げたこと自体が素晴らしい成果だということです。2026年度の問題は、単なる受験勉強の枠を大きく超えた、深い哲学的素養が試される超難問でした。社会人が解いても納得感のある正解を出すのは容易ではないレベルです。

SFCらしさと「慶應の伝統」が融合した原点回帰の問題

2026年度のSFC小論文を一言で表すなら、「バック・トゥ・ザ・ベーシック」です。

これまでのSFC小論文は、具体的な政策課題や社会問題に関連した資料が出題されることが多い傾向にありました。ところが2026年の問題は、慶應義塾の知的伝統をしっかりと土台に置きながら、SFCならではの思考スタイルを重ね合わせた構成になっています。

「慶應らしさ」と「SFCらしさ」が高い次元で融合した、原点回帰型の入試問題と言えるでしょう。求められているのは、単純な知識量ではありません。世界レベルの知識人たちの思想を自分なりに整理・分類したうえで、慶應義塾的な視点を重ね、さらに自分自身の将来のビジョンへとつなげていく力です。

日頃からSFCの理念に共鳴しながら勉強してきた受験生にとっては、比較的取り組みやすい問題だったのではないでしょうか。

合計2000文字のヘビーな構成と時間配分の重要性

問題の構成は、問1が800字・問2が600字・問3が600字の合計2000字です。

資料はノーム・チョムスキー、ベネディクト・アンダーソン、エドワード・W・サイード、ピエール・ブルデューといった世界的な知識人のテキストに加え、福澤諭吉や加藤教授の資料も含まれており、資料1〜4とボリュームがあります。どれも読み応えのある内容ばかりです。

読んで・考えて・書くという一連の作業を2000字分こなすわけですから、時間配分の戦略は合否を分ける重要な要素になります。試験当日に向けて、資料読解のスピードと論述の効率を上げるトレーニングをしておくことが大切です。

問1:知の巨頭たちのマッピング|ホワイトボードを文字化せよ

問1では、チョムスキー・アンダーソン・サイード・ブルデューといった世界的な知識人たちの資料を読み解き、それぞれの立場や主張を整理することが求められます。

イメージとしては、ホワイトボードに各資料を貼り出してマッピングする作業を、800字の文章でやってみせる感覚です。「この資料はAという立場だけど、あの資料はBという立場で対立している」というように、各思想家の位置関係を明確にしながら論じていくことがポイントになります。

知識があるだけでは不十分で、資料同士を比較・分類する思考力が問われているわけです。

問2:福澤諭吉のフィルターで現代社会を切り取る

問2のテーマは福澤諭吉です。明治維新という時代背景のなかで生まれた福澤の思想・フレームワークを使って、現代の社会課題を捉え直すことが求められます。

設問では「社会課題のなかから重要なものを一つ選び、その重要性を述べよ」という形式になっています。つまり、歴史上の知の枠組みを現代に当てはめて考える力が試されているのです。

これはまさに慶應義塾、そしてSFCの理念そのもの。SFCを志望してきた受験生なら、自然と考えやすい問いかけだったはずです。歴史や国際情勢に関心を持ってきた人ほど、ここで差をつけられると思います。

問3:未来へのビジョン|ホップ・ステップ・ジャンプの到達点

問3は、受験生自身の将来のビジョンを問う設問です。面接だと思って答えるくらいの気持ちで臨むのがおすすめです。

問1・問2・問3の関係は、ちょうどホップ・ステップ・ジャンプのような構造になっています。

  • 問1(ホップ):世界レベルの知識・教養はあるか?
  • 問2(ステップ):慶應・SFC的な視点で物事を見られるか?
  • 問3(ジャンプ):それを踏まえて、自分はどう社会に向き合うか?

問3を書くときのコツは、問1・問2の内容をしっかり引用・参照することです。「知識→慶應の視点→自分のビジョン」という流れで一貫性を持たせることで、説得力のある論述になります。


【M.A.の視点】「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」

過去の知見を現代の「武器」に変える力

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」という言葉があります。まさに今回のSFC小論文が問いかけているのは、この感覚ではないでしょうか。

投資の世界でも国際政治の現場でも、過去のパターンや先人の知恵を現代の文脈に応用できる人が強い。SFCは今回の入試を通じて、受験生に「過去の型を現代にどう活かすか」という視点を持っているかどうかを問うています。

チョムスキーやサイードを知っているかどうかではなく、その思想を使いこなして現代の問題を解く力があるかどうか——それがSFCの求める人物像なのだと、今回の問題を見てあらためて感じました。


2026年入試を終えた受験生、そして2027年を目指す方へ

SFCの理念に共鳴し続けることが最大の対策

今回の問題を振り返ると、SFCが求めているものは一貫しています。それは「SFCの理念を自分事として捉え、日々考え続けているか」ということです。

直前の詰め込みで対応できる問題ではなく、SFCという場所に本気で共鳴してきた受験生の地力が問われる問題構成でした。これから受験を目指す方は、SFCの理念や社会課題に対して日頃からアンテナを張り続けることが、何より大切な対策になります。

日々のニュースを「自分事」として捉えるトレーニングを

具体的なトレーニングとしておすすめしたいのが、日々のニュースを「自分事」として読む習慣をつけることです。

ニュースを見たとき、「これは自分にとってどんな意味があるか?」「福澤諭吉やサイードならこれをどう見るか?」と考えてみる。その積み重ねが、問2・問3のような設問への対応力を自然と高めてくれます。

SFCの小論文は、知識の量よりも思考の質と一貫性が勝負です。日常のなかで考え続けることが、最大の武器になると思います。

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